反面教師

先日、親戚の葬儀がありました。

その方には何かとお世話になったので、母が知らせてくれました。

そのやりとりを母と電話していたときに言われた一言があります。

「うちの家系の男はみんな独り身だからね!結婚してまともにやってるのあんただけなの!」

言われてみれば、確かに!

僕には6つ離れている兄がいるのですが、兄は結婚する気が全くないそうです。

それどころか家に彼女を連れてきた事すらありません。

亡くなった親戚にも息子さんがいるのですが、この方も兄と同じく結婚の意思はないそうです。

僕と兄は同じ環境で育ちましたが全く違う価値観を持っています。

だからと言って嫌っている訳ではありません。

我が道をいく姿は見ていて羨ましくもありますし、人の目を気にせず自分の価値観に従っていきているので、たまに話すぶんにはとても面白いです。

普段めちゃくちゃ無口なので同じ家に住むのは嫌ですが、、、

そんな兄ですが、僕と決定的に違うところがあります。

それは、兄がギャンブル好きだというところです。

どうして反面教師にしないの?

僕が小学校一年生のときに両親は離婚しました。

離婚の原因は父のギャンブルによる借金でした。

兄はその時すでに中学生です。

僕よりよっぽど状況を理解できているはずです。

それなのに兄は父と同じようにギャンブルにハマっていきました。

挙げ句の果てに兄はギャンブルで借金が膨らみ、二十代前半で債務整理するまでに至りました。

未婚とはいえ、兄は父と同じ道を歩むことになったわけです。

僕は母親から「反面教師にする」というスキルを叩き込まれました。

でもそれは母が離婚してからのことです。

僕はまだ小さかったので、母と会話をする時間は沢山ありました。

そのため、「反面教師にする」という考え方をなんとなくですが受け入れることができました。

その時中学生にまでなっていた兄は、残念ながら身に付けられずに大人になったようです。

この考え方を身につけていれば、兄の人生は今とは違ったものとなっていたと思います。

少なくともギャンブルで借金することはなかったでしょう。

そもそも反面教師ってどんな思考?

反面教師とは

悪い面での見本で、それを見るとそうなってはいけないと教えられる人や物事のこと。それを見ることで、反省の材料となる人や事例。

反面教師に関して、一つだけ注意点があります。

それは、いくら悪い意味での手本となる人がいても自分が同調してしまってはいけない、ということです。

いくら頭でわかっていたとしても、悪い手本と同じ行動をしてはいけないのです。

僕の兄はまさにその失敗例だと言えるでしょう。

人の失敗は人の失敗です。

自分の失敗ではありません。

自分が失敗しないために、人の失敗から学びましょう。

繰り返さなければいいだけです。

自分の育った環境がどんなものであっても、意識して身に付けられる考え方だと思います。

きっと今後の人生を充分に幸せに生きていけるようになります。

ご自身の失敗、テレビに出てる人の失敗、誰の失敗でもいいです。

お子さんに失敗の原因から詳しい内容まで丁寧に教えてあげてください。

親子一緒に、大切な学びの時間を増やしてみてください。


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