三方よし

僕は10年前に宮城県から山形県に移住しました。

きっかけは婿入りでした。

妻の実家は飲食店を家族だけで自営しています。

妻には男兄弟がいないため、僕が婿に行くことになりました。

現在妻の家族(妻の義妹も含む)と完全同居しています。

ちなみに家は二世帯住宅ではありません。

そのため最初こそ生活感の違いから色々と揉めましたが、今では楽しく暮らしています。

婿になることへの抵抗

僕の場合は抵抗は全くありませんでした。

妻からは付き合う前から「婿に来てくれる人と付き合いたい」と聞いてましたので、それを承知で付き合っているのに婿に行かないという選択肢は僕の中にはありませんでした。

僕は結婚という一つのイベントで、幸せになる人の数が多い方が良いと思っています。

僕が婿に行けば妻の家族は跡取りが見つかり心配事の一つが無くなりますし、僕の母親は念願の初孫の顔が見れます。

お店のお客さんたちは妻の実家の店が長く続けば良いに越したことはないでしょう。

僕自身の最優先事項は妻とずっと一緒にいることなので、その目的のためなら仕事も住む環境もなんでも良いと考えています。

つまり、僕が婿に行くという選択肢は近江商人の「三方よし」に当てはまります。

「三方よし」ってどんな意味?

「三方よし」とは
・売り手

・買い手

・世間

上記の三方を満足させるように事業活動を行うこと。

元々は江戸時代から明治時代にわたって日本各地で活躍していた近江商人が大切にしていたとされる考えです。

商人の考え方なので事業活動となっていますが、僕は「三方よし」の考え方は普段の生活でこそ役に立つと考えています。

売り手(僕と妻)の都合だけではない、買い手(妻の実家)のことを第一に考えた地域社会(お客)への貢献。

僕の婿入りを当てはめるとこんな感じかと思います。

最近の言葉ですとwin×win×winという言葉が同じような意味で使われていますね。

僕はみんなで良い思いをした方が絶対に良いと思っています。

なので僕は「三方よし」のように、自分だけではなく他人を巻き込んで物事を考えるのが大好きです。

ただ、価値観って人それぞれなので、ちゃんと相手の意見や気持ちも聞かないと空回りしてしまいます。

自分では良かれと思ってもやったことも、相手にとっては迷惑だったりもするので。

些細なことでも良いので、練習だと思って軽い気持ちで取り組んでみてください。

まずは家族に「二方よし」

 

自分一人だけが得する生き方って楽ですが、なんだか寂しくも感じます。

極端な考えかもしれませんが、自分一人だけが得する生き方って周りの迷惑になっている場合が多い気がするんです。

万が一、そんな考えの人が家族に中にいると思うとゾッとしますよね。

どうせだったらみんなが幸せになるように考えて、「三方よし」で生きてみませんか?

難しければ自分と家族だけの「二方よし」でやってみましょう。

家族は自分が一番甘えてしまう存在です。

特に夫婦はお互いに意識して取り組んでみてください。

家事を奥さんに任せきりにして、夫は休日ダラダラ、、、なんてよく聞く話ですよね。

人に甘えず、自分だけ利益を得ることのないように、自分の行動でお互い笑顔になれるような行動を考えて、実践してみてください。

きっとその方が自分も楽しく生きれると思いますよ。

 


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